源泉徴収税額表と電算機計算の特例の誤差について

2015-06-13

みなさんこんにちは。

以前このHPの源泉徴収税額を算出するシミュレーションについてご質問があったのでここで紹介いたします。
内容は源泉徴収税額表とシミュレーションの計算結果が違うというものでした。
源泉徴収税額を求める方法は税額表から算出する方法と電算機計算の特例と2つあるわけですが、ほとんどの場合両者の算出税額は異なった結果がでてきます。
結論から申し上げますと、たとえ異なった源泉徴収税額であっても両方とも正解です。
国税が2つの算出方法を認めていますから、税額が異なっていてもどちらでもOKです。
その差額は年末調整で精算することになっています。
 ではなぜ異なってしまうのかといいますと、源泉徴収税額表は所得をピンポイントで決めているわけではなく金額に応じて1,000円から3,000円の幅で表が作成されています。
例えば88,000円以上89,000未満とか440,000円以上443,000円未満とか金額に幅をつけています。その幅の中央値を所得とみなしその金額を電算機計算の特例式で計算しています。
ですから2つの方法で異なった結果が出るのは当たり前です。
どちらも正しいと国税が認めていますから問題ないのですが、所得に応じた源泉税を忠実に反映しているのはむしろ電算機計算の特例の方です。
源泉徴収税額表で計算することに慣れている方が多いので、違う値が出ると不安に思われるかもしれませんが電算機計算の特例のほうが年末調整時の調整額が少なくなります。

千葉県船橋市の税理士 長谷知之

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